ジャーマン ビンテージ 独 Isophon Isonetta pair 整備済み―音楽を愉しむ玉手箱：艶ある響きのお洒落なサブ・システム―

【製品について】 ドイツIsophon社のIsonetta。パルプ繊維を押し固めた独自のキャビネットに、アルニコ・マグネットを搭載した18×13cmのオーバル・フルレンジが納められた、キュートなスピーカー・システムです。内部を清浄するとともに、ボリューム回路をパスする形で内部配線をし直してあります。1960年前後の製品と思われます。 出品のIsonettaの他にも、同じIsophonのStereonettaやTelefunkenのRS-1、Lorenz社のStereovoxなど、当時のヨーロッパには、音楽を愉しむための道具として、こうした魅力的なデザインの愛らしい製品群がありました。Isonettaはその先駆けとなった製品です。 Isonettaで使用されているユニットは、Isophon社のロング・セラー・ユニット、P1318シリーズです。なお、Isonetta自体、これまた、モノラル時代のロングランの製品ですので、ボックスのカラーやフロント・グリルの織り柄など様々なタイプが見受けられます。ただ、出品の２台については、ユニットはもちろん、キャビネットの色彩やフロント・グリルなども比較的よく揃ったペアになっていますので、問題なくステレオ用として使用できます。(経年による退色具合に少し違いが見られますが、背面のデカールも揃っていますので、ユニットの形態を重ね合わせると、当初よりペア取りされていた製品と思われます。)彩色はアイボリー・ホワイト。Isonettaとしてはベージュに次いで、比較的一般的な色調です。 デザイン面では、遊び心の溢れた製品ですが、音質的には、HiFi系のユニットP1318を採用していることもあり、音楽を十分に愉しむことのできるレベルのサウンドに仕上げられていると思います。特に、Isonettaでは、背面に多孔式のボードを採用していますので、StereonettaやRS-1に較べて、比較的伸びやかなサウンドに仕上がっています。(ユニットそのものは、Stereonettaとは同一のものが、RS-1とはほぼ同じ大きさのものが使われているようです。)小音量でも音の色つやが失われないという、この手のスピーカーの特徴を生かし、夜間、静かに音楽を愉しむには適したシステムだと思います。(ニア・フィールド聴く場合、こうした小型で横長のオーバルを上手に聴くには、セッティングの高さあるいは角度を調整して、ユニットの中心を耳の高さに合わせることが大切になります。) なお、日常、聴く限りでは、室内楽ぐらいまでなら、それほど低域の不足は感じませんでしたので、当方では、単体で使っておりました。サブ・ウーファーを加えて、Hi-Fi仕様にという方法もありますが、基本的には、音を聴くというより、これだけで音楽を愉しむスピーカーだとご理解ください。(許容入力は4W程度ですので、過大入力だけは気を付けてください。) 全体のおよその大きさは、横幅25cm(最大)、高さ(足を含めて)18cm、奥行き12.5cm(底部)になります。 【商品の状態について】 ○半世紀以上前の品です。Isonetta特有の塗装のひび割れなどの傷みは少し見受けられますが、特にこれといった大きなダメージはありません。1960年前後のIsonettaとしてはまずまずの状態だと思います。 〇前面のクロスはオリジナルのままで、日焼けによる変色こそ少し見受けられますが、破れや穴あき等はありません。 〇ゴム製のキャビネットの脚も、珍しく、すべてオリジナルのまま残っています。 △片方の裏蓋のIsophonのデカールが部分的に失われていますが、インピーダンス等の文字は読み取れます。 〇スピーカー・コードが直出しで、使い勝手が悪いため、画像にありますように、バナナ・プラグも使える新しいタイプのターミナルを、当方で取り付けてあります。 〇当時の製品らしく、ボリュームが付いておりますが、不要のため、使用しておりません。(音質向上のため、回路的にパスして、ユニットとターミナルを直結してあります。) ○時代を考えると状態は良好だと思います。裏側からの観察ですが、コーン紙やエッジ、フレーム等、特にこれといった傷みは見られません。無論、聴覚上も異状は感じられませんでした。 ○DCRも揃っており(公称インピーダンス4～6Ω。4Ωの扱いでよいと思います。)、音圧差も通常の使用で問題のない範囲に収まっています。 【その他】 発送はヤマト宅急便1ケ口、送料着払いでお願いします。 ジャンク品としての出品ではありませんので、輸送中の何らかのトラブルで、製品としての機能に問題があったり、状態が説明と著しく異なったりした場合、2週間以内に、その旨ご連絡いただければ、返品は受け付けます。 なお、同時に、趣味の音響製品を何点か出品しておりますので、よろしかったら、そちらもご覧ください。...

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